頭痛の種類
目次
まず頭痛の種類の前に
- 命にかかわらない頭痛
- 命に関わる頭痛
の2種類があります。
まずは命に関わらない頭痛から説明してまいります。
命に関わらない頭痛(1次頭痛)
いわゆる「頭痛持ち」と言われる頭痛の種類は3種類
- 片頭痛(偏頭痛)
- 緊張型(緊張性)頭痛
- 群発頭痛(アイスピック頭痛・自死頭痛)
の3種類がほとんど。
他には神経系の頭痛で有名どころで
- 三叉神経痛
- 後頭神経痛
などがあります。
片頭痛(偏頭痛)
片頭痛はさまざまな病気の中で2番目に日常生活に支障をきたす病気
と言われています。
片頭痛は日本人全体の8.4%
男女比はおよそ
男性⇒3.6%
女性⇒12.9%
と女性は4倍近い数値となっております。
女性の場合は
排卵 生理
と関わっていると考えられています。
ちなみに片頭痛と偏頭痛は同じものです。
が、医学的には「片頭痛」とされています。
痛み方
頭の片側のこめかみから眼のあたりに起こります。
片頭痛中はこめかみを抑えるポーズとなります。
酷くなると 頭全体が痛みます。
片頭痛という病名にもかかわらず4割の人は頭の両側が痛みます。
痛み方は脈打つように
「ズキンズキン」
「ガンガン」
「ドクンドクン」
と痛みます。
「頭の中に心臓があるようだ」
と感じる方もおります。
痛みがひどくなると拍動感がなくなり、持続的な痛みとなります。
ただ片頭痛の半分のかたは、拍動感を感じない、といわれます。
頭痛の程度
日常生活の能率が落ちるほどの強さです。
仕事や家事が手につかず、できれば横になりたいと感じ、ひどいと寝込んでしまいます。
「階段の昇降など日常的な動作により頭痛が増悪する」
というのも片頭痛の重要な特徴です。
マッサージや入浴、運動は片頭痛を悪くさせます。
片頭痛の前兆
吐き気を催したり嘔吐する
光や音や臭いに過敏になる
頭痛がする前に目の前がチカチカする⇒その周りが見えなくなってくる
(閃輝暗点)
身体を動かすと頭に響く
が緊張型(性)頭痛との大きな違いです
けだるい感じ、考えがまとまらない、コリ、光または音に対する過敏、はきけ、かすみ目、あくび、顔面蒼白があったら要注意です
片頭痛の原因
まず片頭痛はなぜなるのか?
まだ正直なところ原因がはっきりしていないのが片頭痛です。
今有力なのが「三叉神経血管説」です
- なんらかの原因で血管が神経を刺激
- 神経が痛み物質を血管に放出
- 血管の拡張・炎症が起きる
結果頭痛が起きる。のが有力とされています。
なんらかの原因とは?
- ストレスからの開放
ストレスは、片頭痛の有力な誘因です。ストレス中は血管が緊張しているためか、頭痛が起りませんがストレスから開放されたときに血管も緩み、片頭痛が起こります。 - 生理
片頭痛は思春期を迎えるまでは、男女差がありません。ただ、思春期以後では女性の片頭痛は男性の約4倍の頻度となります。
これは片頭痛に女性ホルモンが関係することを示しております。生理の前後はホルモンが急激に変化するために片頭痛が起ります。
そのために月経前後に片頭痛は起こりやすくなります。これを月経時片頭痛といいます。ホルモンが安定する妊娠中は片頭痛が起こりにくくなるので安心してください。 - 飲食
飲食物ではチョコレート、ワイン(とくに赤)、チーズ(熟成)、柑橘類、ナッツなどが関係するといわれています。
しかし酒類を除くと 片頭痛と関係する人は それほど多いものではありません。
また空腹(低血糖)は 片頭痛の原因のひとつです。
カフェインの摂り過ぎは、頭痛のほかに「めまい」の原因にもなります。
極端なダイエットも低血糖による頭痛の原因になります。
偏ったダイエットを長期間続けると貧血となり、頭痛が頻繁に起きます。
ダイエットの基本はバランスのとれた食事を三食きちんととり、ウォーキングなど運動でカロリーを消費するのが正しい方法です。
運動もしないで食事を取らずに痩せる・・・これは間違った考え方ですよ。 - 人ごみ
人ごみや騒音、まぶしい光など物理的刺激や悪い環境も片頭痛を誘発します。 - 不規則な生活
不眠も寝すぎも片頭痛のもとです。「週末頭痛」は寝すぎもその原因のひとつです。
空腹による低血糖は頭痛の有力な誘因となります。朝寝坊の頭痛は低血糖による可能性があります。
休日にブランチ(朝食兼昼食)にすると、低血糖になり、頭痛が起こります。
朝、ぎりぎりまで寝て、朝ごはんも食べずに登校や出社・・・
これは「頭痛を起こしてください」と頼んでいるようなものです。きちんと朝食をとることが大切です。
が考えられます。
正直人によって様々です。
当院でできること
ストレスの緩和
⇒さまざまな手技で痛みや動きの違和感からの解放を目指し、身体の動きのストレスを軽減させます。
頭蓋骨の調整
⇒三叉神経と血管との隙間をつくり、神経を刺激しないようにする
緊張型頭痛
頭痛の原因の7~8割を占めます。日本では成人の22%、2200万人が悩んでいる頭痛です。
- 年齢
中高年に多い頭痛で、女性にも男性にもみられる頭痛です。 - 頭痛の頻度
さまざまです。月に数回程度から毎日とさまざまです。 - 頭痛の起こり方・持続
いつとはなしに始まり、だらだらと持続します。
(片頭痛は発作的です) - 頭痛の部位
後頭部から首筋にかけての頭痛です。頭全体、はちまき様のこともあります。
肩コリや顎関節症を伴なうことが多い頭痛です。
片頭痛とちがって、多くは、両側性に痛みます - 痛み方
圧迫感、緊迫感、頭重感が特徴です。
具体的には
「鉢巻きをしているような」
「帽子をかぶされているような」
「頭に重石を載せられているような」
「何かに締め付けられているような」
といった表現をする方が多いです。
日本では緊張型頭痛のことを「頭重(ずじゅう、ずおも)」といいます。
拍動性(心拍に同期した痛み)は原則的にはありませんが、しかし軽いズキズキ感を伴うことはあります。 - 頭痛の持続
さまざまです。30分程度から7日間続いたりすることもあります。
片頭痛は「夕立」、緊張型頭痛は「梅雨空」のような頭痛といえます。
頭痛の程度は:軽度~中等度で日常生活への影響は軽度です。仕事は続けられます。 - 頭痛に伴う症状
目がつかれたり、体のだるさや、ふわふわしためまいを伴います。
片頭痛の特徴である吐き気や嘔吐、音や光に対する過敏は原則としてありません。
緊張型頭痛は、その起こり方から、「反復性」と「慢性」に分け られています。
慢性緊張型頭痛は毎日、途切れることなく頭痛が続きます。
緊張型頭痛の誘因
精神的なストレスと、身体的なストレスの両方で起こります。
緊張型頭痛は、筋肉や精神の緊張を うまく解消できない人に起こりやすいのです。
「精神的なストレス」
ストレス、不安、抑うつなどが長期間続くと、「精神的なストレス」がたまります。すると神経や筋肉の緊張が高まり、痛みに敏感となり、頭痛が起こります。
頭痛は精神的過労のストッパー
「身体的なストレス」
姿勢の異常などによる筋肉へのストレスにより、頸や頭の回りを取り巻く筋肉が収縮して凝り固まる結果重圧感を生じます。
この種の頭痛は、1日中コンピュータに向かう人に多くみられます。
悪い姿勢は緊張型頭痛の最大の原因のひとつです。
首の骨に異常があったり、首の骨の悪い力-ブ
姿勢の異常などによる筋肉へのストレスにより、頸や頭の回りを取り巻く筋肉が収縮して凝り固まる結果重圧感を生じます。
この種の頭痛は、1日中コンピュータに向かう人に多くみられます。
悪い姿勢は緊張型頭痛の最大の原因のひとつです。
首の骨に異常があったり、首の骨の悪い力-ブ(頚椎のストレート化など)、首の筋肉が弱くても緊張型頭痛の原因となります。
枕の高さにもご注意ください(高すぎるのはよくないとされています)。
「その他の原因」
鎮痛薬の乱用も緊張型頭痛の慢性化の重要な原因となります。顎関節症は緊張型頭痛と関係深いこともわかってきました。ストレスや緊張が続くと、歯をかみしめたり、つばを飲み込んだりする癖がでます。4,5分に1回つばを飲み込むと、歯をかみしめたり、空気を飲み込んだりします(呑気症といいます)そのために緊張型頭痛が起こるようになります。思い当たる方は、無用なつば飲みを止めるようにしましょう。
緊張型頭痛の対策
対策としては
休憩する、
机や椅子に座って読む、
眼の緊張を和らげるため適切な照明を用いる
首や肩・足などを冷やさない
冷たいものを飲みすぎない
などです。
当たり前じゃない?と思われる方が多いですが、その当たり前ができていないのが現代人です。
緊張型頭痛は
精神的緊張(ストレス)が誘因となります。
ストレスにより、頭蓋をとりまく筋肉が持続的に収縮します。
筋肉はハチマキのように頭をぐるりととりかこんでいます。
筋の収縮でハチマキで締められたような頭痛が起こるのはこのためです。
ストレスがあると、頭のまわりの筋肉が緊張します。
筋が緊張しすぎると、筋肉の血の流れが悪くなり、老廃物がたまります。
老廃物がたまると、コリの状態となり、痛みがおこるようになります。
これが緊張型頭痛なのです。
頭が痛いとますます筋肉の血の流れが悪くなります。
頭痛があること自体がさらにストレスの原因となります。
こうなると いつまでも 頭痛が続く「悪循環」ができ上がります。
この緊張型頭痛の悪循環ができると、頭痛はだらだらと、いつまでも続きます。
当院にできること
首や肩の筋肉へのアプローチ
⇒押したり揉んだりではなく、RZテーピングや様々な方法で筋肉へアプローチいたします。
ストレスの解放
⇒首や肩だけではない別の身体的ストレスを取り除き、緊張型頭痛が再発しない体づくりを目指して対応します
自宅や職場でできるセルフメンテ指導
⇒いつまでも当院をはじめとする整体に頼ることのないように、セルフメンテナンスをお伝えしていきます。
命に関わる頭痛(2次頭痛)
これは即救急車のレベルです。
- くも膜下出血
- 脳動脈解離
- 脳腫瘍
- 急性硬膜下血腫
- 髄膜炎
- 高血圧
etc.
これらは、Dr.が記載・監修しているBlogなどをご参照ください。
まとめ
頭痛は日本人のほとんどが感じたことのある症状です。
他の人からはあまり理解されない頭痛ですが、このブログで少しでも理解が深まればいいなと考えております。
あと1次頭痛に群発頭痛があるのですが、長くなってしまったのでまた別の機会にかけたらと思います。
今回のBlogはあくまで概要となっています。
今後もっと詳しい内容のBlogを上げていこうと思っております。